こんにちは、モルモット主夫です。
買い物でほとんどの人が利用しているクレジットカード、便利な上にポイントもたまってお得感抜群ですので、今やポイ活をしながら利用している人も増えてきました。私もやっていますが、やり過ぎで疲れてしまいそうなので程々にして買い物を楽しんでいます。上手く使ってお得なクレカですが、私の母親に起こったクレジットカードの恐ろしい話をお伝えいたします。
私の母親は現在83歳です。3年前に父親が亡くなり今は一人で住んでいます。母親の自宅は車で10分くらいなので呼ばれればすぐに行ける範囲でありがたいです。母親は父親の契約で使っていたクレジットカード使っていましたが亡くなった事で契約者の変更をしました。名義変更なので必要事項を普通に記入すれば特に問題はないだろうと母親に任せました。ちなみに死亡直後に死亡届や年金などの行政機関、水道光熱費の名義変更や解約、電話の解約や名義変更など全ての契約内容の変更と解約が必要なものを全て調べて役所に出向き、各会社に必要書類のお取り寄せを行い母親に記入を手伝いながら行いました。私自身も会社に行きながら相続に必要な手続きや遺品の整理などがかなり大変だったので記入はほぼ任せていました。3か月くらいで解約変更は無事に終わり、銀行引き落としも問題無い感じでしたので過剰な請求はされていないかを見るくらいで特に気になる点はありませんでした。
それから3年が経ち、今年の正月に母親の家に行った時、母親の通帳を見ている時に「クレカの支払いが多い」と言われました。去年も同じことを言っていたが「ほとんど使わない」と言ってたので特に気にしていませんでした。とりあえず明細を見せてもらいビックリ、なんと契約がリボ払いになっていたのです。リボ払いとは「リボルビング払い」の略で、クレジットカードの支払方法のひとつです。クレカの提供者は上手に活用すれば、毎月の負担を増やすことなく高額な商品・サービスを入手することが可能ですなんて調子のよい事を平気で宣伝しておりますが借金です。それもかなり危険な借金です。今回の金利は14.8%とかなり高額ですがグレーゾーンギリギリなので違反ではないです。10万円を毎月5,000円ずつ返済していく場合、金利手数料を含めなければ20回の返済で完済となります(5,000円×20回=100,000円)。しかし、利用額に対して15%の金利手数料が含まれると、リボ払い完済時には合計115,260円を支払っている計算になります。しかも、20回では完済することができず、返済回数は24回となってしまいます。ホントに恐ろしいルールです。ちなみにこれより恐ろしいのは税金の滞納です。14.8%の延滞税をかけています。グレーゾーンはここからきてます。国がやってることだから大丈夫と言う事なんでしょう。みなさんは一番怖いのは闇金だよと思いますね、例外を除くと基本は自己破産してチャラにできるので問題はありません。これは住宅ローンやカードローンも同じです。しかし税金滞納は自己破産ができません、税金回収のために国の役人が債権者が死ぬまで取り立てにやってきます、本当です!それが仕事なんです。もし支払いができないローンと税金がある時は必ず税金が先です。注意してください。話を戻して、契約のクレカは赤いバラで有名な大手のタ○シマ○ファイナンスです。こんな大手でも平気でグレーゾーンの契約をやってきます。契約内容の確認のためにカスタマーサービスに電話です。契約内容によると母親が自分でやったので私たちには内容通りに契約したの一点張りでした。名義変更の契約内容なので必要事項を書けば基本的に他の変更は普通しないと思います。今までは一括支払いで契約していたカード、その内容が変更されていれば確認も兼ねて聞くのが普通だと思います。一括とリボ払いではかなり大きな変更なので普通は確認するでしょう。リボ払い契約の説明は義務です。しかし実際は小さく見にくい長い契約書を「こちらを読んでご契約をしてください」というだけです。こんなに危険なリボ払いを大した説明もなく、ずさんな管理で大手が平気でやってることに呆れます。80歳の高齢の母親にリボ払いにした理由は確認をしなかったのかと聞いたところ「契約時にあなたは立ち合いをしましたか?高齢の母親の契約に不安があるのでしたら立ち会うのが普通です。私たちは記入された内容に従い内容更新するだけです」と契約者に非があるとまで言われてしまいました。大手で有名な会社も契約を取るために無理やり行う、利益優先!サービスなんて二の次、日本の企業も地に落ちたものです。カスタマーサービスと言い合いをしても仕方ないのでリボ払いを解除、残金を最短で支払いするように変更しました。リボ払い解約だけではだめです。リボ払いで残っている残金はリボ払いの状態ままになっていますので引き続き金利を取られてしまいます。ローンが残っている状態だと思ってください。必ずリボ払い解約と残金全額を即払いすると伝えて契約を変更して下さい。変更後は明細書を必ず2~3か月くらいは確認して下さい。おかしいと思ったら即電話して再確認してください。リボ払いは危険です。自分がその認識をしていてこんな形でリボ払い地獄にハマるとは思いませんでした。こんな経験は何度もないと思いますが高齢者の契約には予想外も起きますのでカード契約に限らずスマホ・ネット契約(余分なオプションが付けられている)工事契約(異常に高額や工事内容が無く金額のみ記載は詐欺が多い)などは十分注意して下さい。
なぜカード会社はリボ払いを勧めてくるのでしょう?これは単純に「儲かるから」です。売り上げの4割がリボ払いです。銀行に100万円預けて一年で100円の利息時代に分割して支払いをラクにしてあげただけでお金がもらえるなんて、業者にとってこんなに儲かる美味しい話は他にはございませんよ。そう考えたらリボ払いを勧めてくる理由がよくわかりますよね。株の神様コーラ大好きウォーレンバフェット氏も「クレジットカードで12%や14%(の利息)を払っている人は『お金で14%以上を稼ごう』と言っていることになる。それができる人は、バークシャー・ハサウェイに来てほしい。」と今の世の中にそんな人はいないよと言っています。そんな世の中でリボ払い利用者は会社にうま味を簡単に与え続けているのです。クレカ社員によるネット対談では「住所変更や暗証番号変更だけの客でも、とにかくコールセンターにかけてきた人には全員勧誘しています」なんて危ない話も出てきます、利益優先の歪んだ企業に何かの理由で行かなければならないときは本当に十分注意して下さい。10万円の支払い例で説明しましたが、これには続きがあります。新たにリボ払いで購入しても毎月の支払額は一定なんです。10万円が20万円になって増えても返済額5000円なんです。これがリボ払いの罠、リボ払いは本当に恐ろしいといわれる理由です。簡単にいうと10万円の返済額が2500円に減ったということです。減ったということは完済終了も延びて余計に支払いが増えるということです。母親のクレカ明細書も毎回均等に支払いされており、新たに利用すると最初の返済額が下がり元金が減りにくくなっているようで残金が一向に減っていませんでした。支払い金額のほぼ半分が利息というのにもビックリしました。リボ払いなんて今まで利用するなんて絶対無いと思っていたので仕組みが分からない、利用していることに気づかない、残金がほとんど減っていないことに気が付かなければずっと支払いが続けていたのかと思うとぞっとしました。家に帰ってすぐに自分のカード支払い明細を全部確認、大丈夫でホッとしました。今回はいろいろ勉強になりました。契約時に自分たちが損しそうなことは必ずしも教えてもらえない事、二度三度疑うくらい確認しても遅くない事、大手でも信用してはいけないという事。日頃から節約に頑張っているのにリボ払いに手数料を取られるなんてホント許せないです。カードの中には「リボ払い専用」などといった悪徳カードも存在します。知らない間にリボ払いに変更されていたなんてこともあります(ポイント還元やお得キャンペーン時、リボ払いに切り替わる条件が付帯されている)1万ポイントプレゼント!なんて書いてあれば、ほとんどの人は目に止めると思いますが、条件内容をよく確かめてエントリーしないと、とんでもないことになったりします。会社の規模は関係ありません!メジャーな大企業も平気でやっています!これから子供も大きくなってカード契約の罠にハマらないとも限りません。お金の勉強も兼ねて子供にもカードの危険性を認識させることが大事です。そのためにも日頃から大人自身の勉強や家族とのお金の話し合いをして知識を上げて行きましょう。被害に合わないようにするには契約内容確認するのが一番良いのですが最近はペーパーレスを行っている方も多いと思います。そこで簡単に調べる方法はカードの取引口座を見れば簡単にわかります。請求額が綺麗に整った数字の時はリボ払いの可能性が高いです。例えば支払いを一括払いにしていれば消費税の影響で25947円ように端数の請求額が引き落としされていると思います。これがリボ払いだと25000円と綺麗に整った請求額になり端数はありません。偶然もあると思いますが二度続けてはおかしいと思いますので契約内容確認をしましょう。今月の支払い金額をメールで知らせてくれるカード会社もございますので、便利な機能を使って自分の生活を防衛しましょう。
今回は正月早々ビックリ過ぎて不安になる年明けでした。カードは小銭も持たずに簡単に買い物できてポイントもザクザク貯まるお得で良い事もある反面、リボ払いのように支払いができず家庭崩壊を引き起こす負の局面もあることをよく理解して上で、生活に負担にならないようにしっかり管理していくことが大事だと思います。これからも良い情報を発信して参ります。
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